焼酎 【Shochu】
2013年01月07日
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2012年04月30日
高知出身の時代小説家、山本一力の「くじら日和」から。
「高知に生まれちょって酒が呑めんとは、おんしゃぁ土佐の面汚しじゃ」
酒が飲めないというだけで、何もわるいことをしたわけでないのにと、ほそぼそと口答えをしようものなら・・・。
「あほう、酒が呑めんという以上にわるいことがどこにありようらぁ」
下戸は罪なのだ。
「焼酎フリーク」の間で有名になった「栗焼酎」を高知に訪ねた。
息子の運転で出発し、桜も散り新緑薫る土佐路を高知西部四万十町に着く、この街の蔵元で一風変わった社名「無手無冠」は明治26年創業の地酒メーカー。
この町「大正」は県内有数の粟の生産地で蔵元は栗焼酎を作ろうとしたが、蔵人が「何も酒のイメージを落とす焼酎なんか作らん」と理解してもらえず、やっと昭和60年から栗焼酎が作られ出した。
地元で人気が出だし平成11年全国に飛躍するきっかけが起きる。
全国で焼酎ブームが訪れJALの国際線でカタログ販売されて栗焼酎の人気が高まり、「四万十川栗焼酎」10,000本が完売した。
その後テレビ、新聞、雑誌等にも紹介され出荷制限するほどブレイクする。
「もう蔵も製造も能力いっぱい。」現在では増産する予定なし、「田舎の酒は田舎のままでいいんや」今や地元をPRする特産品に育った。
そういえば、昨年7月にこの近くに「世界的に名の知れた造形集団、海洋堂」のホビー館がオープンし、全国からマニアが見学に訪れている。

社名の「無手無冠」は“冠におぼれず無駄に手をかけ飾らず”ひたすら小さな酒蔵を産地の栗だけで引き継いで量産しないそう。

銘柄「四万十大正」プレミアム栗焼酎は35°、栗75%使用限定古酒。
※テイスティングノート
最初は徐々に甘さが口の中で広がり、アフターテイストで甘栗の風味が鼻に抜ける。
イモ、ゴマ、ソバ風味の焼酎よりは上品すぎてインパクトに欠ける。
加水すると単調になり特徴が弱まる。
「ストレート」で飲むのがベスト。

四万十川:延長流路196km。四国で一番長い川。
日本最後の清流と言われたこの川も最近、石鎚山(いしづちさん)を源流とする「青の清流」と呼ばれる「仁淀川」に抜かれたそう、やはり近年多くの観光客が訪れてカヌーツーリングやオートキャンプ場、遊覧船の運行や川魚つりなどで、美しい四万十川も生態系に変化が起きているそう・・・。





