2013年03月
2013年03月26日
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先日、白山さんが来店してくれました。
白山さんはワールド・ワイドな方で昔ロンドンで”水族館“を経営し、北マリアナ諸島とスペインのホテルを酒類企業のシーグラム社に運営を任し、当時自分愛用にスペインのホテルから送ってきた”ベガ・シシリア“を飲ませてもらったことを思い出します。
白山さんをワインの虜にしたのは1959年もの「鷲のマーク」の『トロッケンベーレンアウスレーゼ』でした。
今も私のラベルホルダーブックに残っています。もう35年以上も前のことでした。
白山さんの地下にあるワインセラーには銘酒の数々がカテゴリー別に肩を並べてロンドンのワイン・マーチャントから買入れたりしていたそうです。
当店にはワインらしいものはポートとシェリーだけなので白山さんはワインは持ち込んでくれてボトルの半分は楽しまれて、あとは北新地の若手のソムリエやバーテンダーに「ペトリュス」や「ディケム」を味見させてあげていました。
ロマネ・コンティのカクテル
ワイン通がタイトルを見たら驚くでしょう。白山さんは近年酒量が落ちたのかプレミアム・コニャックで作るサイドカーカクテルを1~2杯楽しんでくれています。この日は私からDRCのMARCで作るサイドカーを飲んでくれますかと尋ねると「面白いね」と作ることにしました。白山さんのサイドカーはコアントローの代わりにグランマニエを使用します。黄金色がかかり少しオレンジ色のサイドカーがマールの熟成を感じさせます。最初の一口でパワーとキャラクターが口の中で広がります。2杯めにプレミアムコニャックで作りましたが香りは芳醇で繊細かつエレガントで申し分ないが、DRCのマールのサイドカーがパワーを感じます。ロマネ・コンティのワインは比較的に”フェミニン“なワインと表現されるそうです。この「マール」は男性的でした。
2013年03月18日
先日、武部さんが来店し、2月3日NHKスペシャルで「戦場カメラマンが誕生した日」が放送されロバート・キャパの運命の一枚「崩れ落ちる兵士」の話になりました。
私は見落としましたが、2月に発売された作家の沢木耕太郎の「キャパの十字架」を読んでいたので理解でき、報道写真の歴史的古典となった、この一枚の写真は現場であるスペインで調べると、兵士は実は撃たれていなかった事が解り、またロバート・キャパの名前も”架空の人物“のもので、もう一人の「キャパ」が存在したことを知りカメラが趣味の私には本当にショックでした。
また、先日、天神橋筋商店街に出かけました。
この商店街は2kmもあり日本一長い商店街だそうです。古本店もたくさんありよく出かけます。
この日は金子光晴と永井荷風の本を数冊と浜田晶吾のカクテルブックも手に入りました。
「荷風と私の銀座百年」の本を出版した永井永光は永井荷風と養子縁組をして銀座7丁目に「バー偏喜館」を昭和33年に開店された人でこの本の中で「私の趣味の一つにウイスキーのミニチュアボトルの収集があります。
集め始めてからかれこれ50年以上になります。最近ではミニボトルの収集は滞っていますが、2000本は軽く超えているのではないでしょうか。」と記されています。
ウイスキーだけで2000本のコレクションはすごいですね。

ロバート・キャパ(1913~1954)
1913年ハンガリーはブダペストに生まれる。ユダヤ人で本名アンドレ・フリードマン 20歳でカメラマンとなる。1954年4月中旬に毎日新聞社の招きで日本に来日中、米国ライフ誌から仏印戦線の報道依頼をしてきて5月に羽田を出発5月25日ベトナム、ハノイの南方の戦場で地雷に触れ死亡。著書に「ちょっとピンぼけ」文春文庫 2012年2月5日第37刷 現在横浜美術館で3月24日まで写真展「ロバート・キャパ / ゲルダ・タロー二人の写真家」開催中。

カクテル505種、浜田晶吾
初版1973年、再販1988年 有紀書房。
著者紹介:明治24年横浜生まれ、最初のバーテンダーとして今日まで58年間をこの道一筋に活躍、仏・英諸外国を周りミスターバーテンダーの愛称をもつ。前、日本バーテンダー協会長、現在協会顧問、東京バーテンダースクール校長。このカクテルブックには”浜田のミリオンダラーかミリオンダラーの浜田か“と本人よりブレイクしたカクテルレシピが載っていないのは驚きです。
2013年03月05日
神戸市で1月27日に開催された切り絵作家の「成田一徹さんを偲ぶ会」に全国から沢山のファンや友人たちが出席され成田さんの作品や思い出のエピソードを多くの方に語り合われたと、作家で映画評論家の武部好伸さんが来店して話してくれました。
成田さんは最初「初老のバーテンダーがやがて一代限りで老いて消えゆく酒場を切り絵で残そうと神戸の店からスタートしました。」
成田一徹作品保存委員会が発足しましたので、また個展などで作品にお目にかかれると思います。
2012年カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した「天使の分け前」原題【ANGELS'SHARE】の4月公開予定の試写会に出席した武部さんからパンフレットを貰いました。
私は毎回楽しみにしている武部さんの「ウイスキーマガジン」にカクテルやウイスキーが登場する映画ストーリーを発表されていますので次の作品くらいに登場するかもしれません。
映画もコメントも楽しみです。
【エンジェルス・シェア】
カンヌ国際映画祭の最高賞「パルムドール」に輝く名監督ケン・ローチの作品です。パンフレットから「スコッチウイスキーのふるさとスコットランドで育ったある日、オークションに100万ポンドもする樽入りモルトウイスキーが出品される・・・。」で一世一代の大勝負に出る!面白そうです。蒸溜された原酒は樽詰にされて蒸溜所の倉庫で熟成する代わりに年間で2%ほど蒸発して失われて行きます。それを”天使の分け前“と呼ばれます天使に飲まれた分だけウイスキーはうまくなるそうです。





